宮部みゆき『ソロモンの偽証』読みました。

大衆小説の大御所、宮部みゆきの『ソロモンの偽証』を読みました。 

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

 

いやあ面白いですねこれ。

1~2巻に熱量を感じなかったのでガッカリしつつ惰性で読んでいたら、3巻からどんどん勢いがついてそこからは一気読みしてしまいました。

全6巻とちょっと長めなのですが、3巻以降は長さは全く気にならなかったなあ。

 

文章の美しさとかそういうものは感じなかったし特に後日談『負の方程式』は蛇足の感が強かったけど、学級裁判を用いて中学生が殺人(疑惑)事件の真相を明らかにしようとする筋書きは面白いし、キャラクターも魅力的だなと思ったし(神原きゅん天才かわいい。野田君も未熟な成長途中な感じがとてもかわいい。)さすが宮部みゆき、良い娯楽小説家なんだなあと思いました。これは娯楽のための小説だから!と割り切って考えると蛇足といった『負の方程式』もそこにある有川浩的な大団円ですべてうまくいきました!登場人物みんなどこかに良いところがあるよ良かったねキラキラ感もまあ・・・・・・・・・・いいのかな?と。

 

ただやっぱり、宮部みゆきのキャラクターはただの記号、属性の詰め込みなのが隠しきれていない気がして違和感があるし、あまり好きではないな。でも面白かったです。

 

 

そしてこれも映像化作品なんですね。こっちは映画か。

solomon-movie.jp

映画は観てないんですけどキャストはチェックしました。

涼子…ンッ・・・?まあ・・・まあ・・・こんな感じ・・・?

樹里…すごい、それっぽい。良い意味でこの人がE-Girlsなんて信じられない

神原きゅん…かわいい。まあイメージ通り。 

俊次…まあイメージ通り。ちょっと品があるね?にしてもすごい二重だね

野田きゅん:何でこうなった。

私、野田君はちょっとダサくて情けないところがあって弱そうで、でもやるときはやるかわいい少年!だと思っていたのですが この前田航基くん演じる野田君はなんだか・・・強そう。ちびまる子ちゃんの小杉みたいという表現がぴったりだと思います。

まあだから良いとか悪いとかではないんだけどね。むしろ彼がどんな野田君を作るのか楽しみです。前篇観てないけど。

 

 今年ジャンプで連載が始まった小畑健の学糾法廷といい、この春は学校×裁判というテーマが人気なんですかね?あれもキャラクターがみんな記号化------!って叫んでる気がしていまいちのめりこまなかったなあ。

まあこれも、気が向いたら観ます。後編公開前に金曜ロードショーとかで前篇テレビ放送してくれないかなあ。