『書店ガール』感想
碧野圭『書店ガール』を読みました。
書店員の仕事って楽しそうだなと思える本でした。
生真面目なアラフォー副店長理子とちょっとお嬢さま気質で自由奔放な亜紀が対立しつつ、書店のために頑張るストーリー。
おっ完全ハッピーエンド?結局最後は大団円で都合よく終わるのかな?ハイハイ
と読み進ませておきながらも主人公達の思い通りにはならず、やっぱりねとは思わせないけれどみんな笑顔で終わるという終わり方。
険悪だった2人が店の危機を前に団結するというのはありがちだけど、さっぱりしてて読みやすいし読後感も悪くないし、さくっと読めるレディースお仕事エンタメ小説ですね。
というか巻末の北上次郎の解説にもあったけど、出てくる男がろくでもない奴らばかり……。そういう意味でも女性向け色が強いなあ。最後にやらかす社長のせいかな。
あとほんの少し、どうでもいいことだけど気になったのは、この人たち『ガール』ではないよなあ…と
もしも『書店がある』とかけてるんだとしても、読後このタイトルを改めて見て一番に浮かんだのはジェーン・スーの『貴様いつまで女子でいる気だ問題』
でした。(この本を書店で見かける度にギクっとする)
全体としては嫌いじゃないんだけど、地の文があっさりしすぎていてあまり好みではなかったなあ。ドラマの脚本か何かを読んでいる気分になってしまいました。読みやすいは読みやすいんだけど、私はもっとこってりした文体の小説が好きだな。
<2015/4/2 追記>
こちらドラマ化なんですね!だから特集してたのか。知らなかった納得。
あまり詳しくはないのですが、AKBだと断然まゆゆ推しなので彼女が亜紀というのは単純に嬉しいです。エプロン似合ってるーーー!理子もビジュアルはイメージ通りな感じ。さあどうなるんでしょうね?前にも述べたようにエンタメ色が強いので映像化は合ってそうだな~と思います。まあどうなるかは分からないけど
4月14日から火曜22時フジテレビらしいですよ奥さん。1話くらいは見てみようかな。でも忘れそうだなあ